クロムフリーめっきの依頼はプラスチックめっきの塚田理研まで
製造業全体で、環境への配慮が求められる時代となりました。
表面処理の分野においても例外ではなく、有害性が指摘されている「六価クロム」への関心は高く、「クロムフリーめっき」のニーズが高まっています。
プラスチックへのめっきを専門とする当社・塚田理研では、プラスチックに対する完全なクロムフリーめっき技術を確立し、自動めっきラインによる安定した品質と量産対応を実現しています。
エンプラなどの難めっき材にも対応しており、意匠性や機能性に加えて、環境にも配慮した表面処理の提供が可能です。クロムフリーめっきのご依頼先をお探しでしたら、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
ここでは、当社のクロムフリーめっき技術についてご紹介します。
前処理・表層どちらのクロムフリーにも対応可能
プラスチックめっきでは、通常2つの工程で六価クロムが使用されます。
ひとつは「表層に施すクロムめっき」、もうひとつは素材との密着性を高めるための「前処理工程(エッチング)」です。
表層のみをクロムフリーに切り替えるケースもありますが、近年は前処理工程においても六価クロム不使用の技術への移行が進んでいます。完全なクロムフリーめっきを実現するには、前処理と表層の両方で六価クロムを使用しないことが重要です。
当社では、前処理・表層(クロムめっき)の両方において六価クロムを使用しないめっき処理が可能です。
●クロムフリーエッチング工法(前処理)
過マンガン酸 | 従来の処理と同等 |
オゾン(改質水) | クリーンな排水が可能、低環境負荷、立体形状の対応も可能 |
UV照射 | クリーンな排水が可能、低環境負荷 |
●表層のクロムフリーめっき(六価クロムめっきの代替技術)
三価クロムめっき、無電解ニッケルめっき、スズ-コバルト合金めっき 等
また、業界に先駆けてクロムフリー専用の自動めっきライン「Eライン」も導入しており、量産のご依頼にも対応可能です。
三価クロムめっきは白色、黒色(3色)に対応
六価クロムめっきの代替技術は前述したように様々な種類が挙げられますが、その中で最も多く採用されているのは「三価クロムめっき」で、当社でも対応しています。
三価クロムめっきは従来の六価クロムを用いた場合と比べ、耐食性や見た目など、従来技術と遜色がないため「持続可能なクロムめっき」として主に装飾用途で切り替えが進んでいます。
以下は、三価クロムめっきと従来技術の主な違いをまとめたものです。
●三価クロムめっきと従来技術の比較
三価クロムめっき | 従来のクロムめっき | |
クロム化合物の種類 | 三価クロム化合物 | 六価クロム化合物 |
環境や人への影響 | 低負荷 | 高負荷 |
色 |
黄、もしくは黒系シルバー ※メーカーによって色味が異なる場合があります。 |
青白いシルバー |
硬度 | ◎ | 〇 |
耐食性 | 〇 | ◎ |
密着性 | ◎ | ◎ |
析出速度 | 遅い | 速い |
厚付け | 不可 | 可 |
コスト | 高 | 低 |
当社では、この三価クロムめっきにおいて、白色、黒色(3色)に対応しており、求めている意匠性に合わせた選択が可能です。
サテン調や塗装などの表現もお任せください
三価クロムめっきにおいて光沢の度合いを調整する「サテン調仕上げ」にも対応しています。真珠のように柔らかな輝きを持つ上品な風合いから、金属らしいシャープでクリアな質感まで、製品イメージに合わせた表現が可能です。
また、処理後の塗装による加飾にも対応しており、色やデザインにこだわった多彩な仕上げが可能です。さらに、IP(イオンプレーティング)によるカラーめっきにも対応しており、意匠性を重視したご要望にもお応えできます。
色調や質感にこだわっためっきをお求めの場合も当社は得意としておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
クロムフリーめっきとは?依頼前に知っておきたい基礎知識
クロムフリーめっきとは、人体や環境に有害とされる「六価クロム」を使用しないめっき処理のことを指します。
耐食性や加工性に優れた六価クロムは、長年にわたり広く利用されてきました。しかし、環境への影響や健康リスクが指摘されており、欧州のRoHS指令やREACH規則をはじめ、国際的に使用を制限する動きが強まっています。
日本国内においても、自動車業界や電機業界を中心に、調達基準としてクロムフリーを求める企業が増加しており、代替技術への関心が高まっています。
クロムフリー技術は、環境規制への対応だけでなく、企業のサステナビリティ対応やブランドイメージの向上の観点からも注目されています。
めっきにおいては、三価クロムめっきや、六価クロムを使わない前処理(クロムフリーエッチング)などの技術が開発、実用化されつつあり、クロムフリー化は今や選択肢から標準化となりつつあり、今後もこの動きは加速することが予想されています。
クロムフリーめっきを依頼する際にチェックすべきポイント
クロムフリーめっきの依頼を検討する際、「どのメーカーもクロムフリーに対応しているのであれば同じなのでは?」とお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、クロムフリーめっきと一口に言っても、メーカーによって同じ品質・対応ができるとは限りません。
メーカーによって専門とする素材、めっきの種類などに違いがあり、また全て(前処理・表層のクロムめっき)に対応している場合もあれば、三価クロムめっきのみの対応など、対応している範囲が異なる場合があります。
このため、依頼先を選ぶ際には以下の確認が重要です。
- どの工程をクロムフリーにしたいか
- 対応している素材は何か
- 実績はあるか
ここでは、業者選定時に確認しておきたいポイントをご紹介します。依頼先を検討される際の参考にしていただければ幸いです。
依頼先で対応している素材
クロムフリーめっきを依頼する際は「どの素材に対応しているか」を確認することが大切です。
めっきは、何に対して処理するか(素材)と、どのように処理するか(プロセス)は密接に関係しており、素材ごとに必要な前処理や工程、使用する設備も大きく異なります。
たとえば、金属とプラスチックへのめっきのプロセスは大きく異なり、使用する薬品や設備も異なります。また、素材によって密着性や処理方法に違いがあるため、対応可否が分かれるケースもあります。
依頼したい製品の素材に対応しているかどうか、事前にご確認いただくことをおすすめします。
依頼先はクロムフリーめっきの実績があるか
クロムフリーめっきは比較的新しい技術であるため、対応できる企業は限られています。
そのため、まずはめっきメーカーのホームページなどで、クロムフリーめっきの実績が掲載されているかどうかを確認することをおすすめします。詳細が不明な場合は、過去のサンプルや事例を直接問い合わせて確認すると良いかもしれません。
実績はメーカーの技術力や品質、対応力を見極めるための判断材料となります。依頼前に確認しておくことで、安心して製品を任せることができるでしょう。
塚田理研では、プラスチック素材へのクロムフリーめっき(前処理、クロムめっき)の実績につきまして、自動車部品を中心に実績がございます。
当社はクロムフリーめっきについて、10年以上の実績があり、安定した技術の提供が可能です。汎用プラスチックはもちろんのこと、エンプラなどの難めっき材にも対応しており、これまでに培ったノウハウをもとに、形状や素材に応じた最適なご提案もいたします。
実績の詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。
クロムフリーめっきのご依頼は塚田理研にお任せください
クロムフリーめっきは、モノづくりの現場で重要な選択肢となっており、ご相談件数やご依頼も年々増加しています。しかし、対応についてはメーカーによって異なるため、依頼先を選定する際には慎重な検討が重要です。
塚田理研では、プラスチック素材へのクロムフリーめっきに対応しており、前処理から表層のめっきまで、完全クロムフリーでの処理が可能です。自動車部品をはじめ、様々な製品へのめっきのご依頼に対応してきた実績があり、高品質な技術を提供いたします。
さらに、クロムフリーめっき専用の自動ライン「Eライン」を導入し、安定した品質や量産対応に加えて、試作のご依頼にも対応しています。「技術的に可能かを事前に確認したい」「まずは試作から依頼したい」といったご相談やご依頼も承っております。
クロムフリーめっきのご依頼先をお探しの方、検討段階での依頼に関するご相談も歓迎しておりますので、ぜひ塚田理研までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
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